小林由香の『まだ人を殺していません』!
78歳の女性と5歳の女児を殺害して、自宅でホルマリン漬けにした勝矢は翔子の義兄…
事故で自分の娘を亡くし、夫とも離婚して1人暮らしをしていた翔子は、亡くなった姉の忘れ形見で勝矢のひとり息子の良世を預かり育てることにした…
しかし、良世は掴みどころがなく、何を考えているのか分からない…
不気味な行動が多い良世を育てることに自信が持てない翔子の不安は日に日に大きくなっていくが…
「悪魔の子」と噂される良世は、本当に「悪魔の子」なのか?
…
タイトルが衝撃的で、表紙の兎を抱いている男の子の絵から、この男の子は動物を虐待しているけど、まだ人には手を出してない…って事なのかな〜…と想像していたけど…
違った💧
かなり重たいテーマですが、人との出会い、人を信じる事の難しさ、犯罪加害者の親族の苦悩、どう子供と向き合っていくのか、愛とは何か…などなど、色々考えさせられる物語でした!