吉田修一の『森は知っている』!
南の島の集落で知子ばあさんと暮らす17歳の鷹野は、気になる女の子がいたり、体育祭に興じたり…というどこにでもいる普通の高校生活を送っていたが、その裏ではある組織で過酷な訓練を受けている…
ある日、親友でもあり同じ境遇でもある柳が姿を消した…
逃亡なのか?裏切りなのか?
鷹野は柳の行方を案じながらも、訓練の最終ミッションに挑むが、そのミッションの先には自分と同じものを狙っている謎の韓国人青年デイビット・キムが現れたり、柳の影も見え隠れしたり…
鷹野は最終ミッションをこなし、晴れて組織の正式な諜報員になるのか?
それとも…
…
読み終えてから知ったのですが、これ、シリーズものでした💦
で、調べてみたら3部作らしく、この「森は知っている」が1作目みたい!
良かった(^◇^;)
母親から虐待を受け、弟と一緒に置き去りにされ、餓死した弟を抱きながら自分も餓死寸前で助けられた鷹野の過去がとても辛い。。。
そんな境遇の子供をスパイに育てるとか、裏切ったら胸に埋め込んだ爆弾が爆破するとか、どこまで行っても可哀想。。。
周りの人間も優しいのか?優しくないのか??
ただ、お世話をしてくれていた知子ばあさんとか富美子さんの存在が救われます。。。
35歳まで無事に色々な任務を遂行し続ければ自由が待っている諜報員…
その先が知りたくなりました!