これからはゆっくり。。。

旅行記・読書・食べ歩き・子育てetc...

『マスク越しのおはよう』

山本悦子の『マスク越しのおはよう』!

初めての作家さんで、第63回日本児童文学者協会賞受賞作品です!!

1、コロナ禍になり、コロナ前からマスク依存症だったチリは、自分だけでなく誰もがマスクをするようになった事が嬉しいが…

2、なかなかマスクが手に入らず、母に言われてヒョウ柄のスカーフで作ったマスクを使っていた芹那は、「自粛警察」と呼ばれている同級生にそのマスクの性能を疑われるが…

3、訳あってマスクではなくフェイスシールドを使っている麦は、幼い頃に別れた母親に会いに行くが…

4、不登校の沙織はコロナ禍になり、オンライン授業になる事を期待していたが、なかなか準備が追いつかずに相変わらず学校に通えない日々を送っていたが、離れて暮らす祖父から「女優になって、別人として学校に行け!」とラインで言われるが…

5、父がコロナに感染し入院!

濃厚接触者の母と兄も陽性で施設に移り、1人陰性だった美咲は家に1人残される!

家族がコロナに感染したことによって、もう自分は学校に戻れないんじゃないかと心配するが…

あれからまだ3年くらいしか経っていないのに、なんか懐かしい感じ!

旅行は全部キャンセルし、ほとんど外に出なくなり、人と会わなくなり、ひたすらマスクを探す日々…

たまに外に出ても物にあまり触れないようにしたり、どこに入るにも手指消毒し、買い物カゴの取っ手も消毒…

まっちんとえいちんは自宅待機→時差通勤や在宅勤務…

えいちんの成人式は中止で、楽しみにしていた母校の文化祭や体育祭や部活の発表会も中止…

緊急事態宣言中に、ちょっと用があって車で出掛けたら、駅前なのにゴーストタウンのような静けさ…

ここにきて、ようやくコロナが5類になり、少しずつコロナ前の世界に戻りつつありますが、まだマスクを持ち歩く日々…

大人の私でもキツイ3年間だったのだから、ここに出てくる中学生など、若い人達にはホント大変な3年間だったんだろうなぁ…と容易に想像出来ます!

5人の視点からの短編集でしたが、あの頃の状況が多分リアルに描かれているんじゃないかな?

なんか最後はちょこっと涙ぐんじゃったし💦

どうしてあの時はみんなあんなにピリピリしていたんだろう…とも思うけど、当初は訳の分からないウイルスに振り回されて、死者も多くて、コロナにかかったら入院か施設に隔離…となると、仕方のない事だったのかも…と…

この本、また何年後かに、そして更に十数年後くらいに読んでみたいです!