葉真中顕の『絶叫』!
初めての作家さん、しかもおよそ600ページと、最初は「つまらなかったら辛いな〜…」と読み始めましたが、グイグイと引き込まれていくストーリーでした!
しかも、秋葉原の無差別殺傷事件とか東日本大震災とか、実際にあった事件や災害なども織り込まれているので、頭の中で整理しやすかったです!
平凡な家庭に生まれ、平凡な名前を与えられた“鈴木陽子”!
少し母親からの愛情は薄く、母親の愛情を一身に受けていた弟は自殺し、父親が投資に失敗し蒸発し、家を奪われ、薄給の事務員から保険の外交員になり、お金を持つことの意味を知り、枕営業などのルールを犯し、首を切られ、身体を売る仕事に入り、保険外交員だったときの知識を生かし、連続保険金殺人に関わり…と、どんどん転落していき、抜けることの出来ない沼にハマり、でも、その沼から抜け出そうと、とてつもない計画を立て…
これ、星5つ★★★★★ですっ!
そして、この作家さんの他の作品も沢山読んでみたくなりました!