これからはゆっくり。。。

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『夜の道標』

芦沢央の『夜の道標』!

少し問題を抱える子供達1人1人に合った学習方法を提供し、人格者として悪い話ひとつ聞かない塾の経営者が殺害された!

被疑者はすぐに断定されたものの、事件から2年経っても逃亡中で足取りをつかめていない!

そんな事件を追う窓際の刑事…

被疑者を半地下にかくまっている女…

父親から虐待を受け、食べ物を求めて偶然被疑者と知り合った少年…

その少年の秘密を知ってしまった友達…

それぞれの思いが絡み合い、事件は思わぬ方向に!!!

なんか、みんな純粋で可哀想💧

そして、優生保護法(特定の障害、疾患を持つ者から子孫が生まれないように、強制的に不妊手術を行ったり、母体保護の名の下、中絶を合理化すること)が平成初期まであったことにも驚きました!

障害者と言ってもひとりひとり状態は違うし、置かれている境遇も違う!

それを本人の意思など関係なく強制的に行なってしまう不妊手術…

障害のある息子を持つ親としては、頭から反対とは言えないものの、やはり非人道的だし、それによって人生を狂わされた人達の事を思うと…

この物語の逃走犯も、信じて慕っていた人物が結果として自分の人生を狂わせていた事実を後から知り、罪を犯してしまった!!!

なんか、悲しくて切ない物語…

でも、エピローグで2人の少年の今後の希望、明るい未来が見えたようで、少しだけ救われました!