これからはゆっくり。。。

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『わたしのいないテーブルで』

丸山正樹の『わたしのいないテーブルで〜デフ・ヴォイス〜』!

コロナ禍…

手話通訳士の荒井は、2人の娘の面倒を見るため手話の仕事がなかなか出来ない…

妻は刑事なのでコロナ禍とはいえ仕事に出るしか無い…

そんな中、知り合いのNPO法人から「女性ろう者が起こした傷害事件の弁護団への通訳をやってくれないか!」との依頼が入る!

些細な口論の末、実母をナイフで刺した事件だが、被疑者は黙秘を続けているという…

聴者の母とろう者の娘との間にいったい何があったのか?

荒井は妻や義母、聴こえる上の娘の協力のもと、通訳として被疑者の心を開こうとする!

そこで見えてきた真実とは…

「デフ・ヴォイス」シリーズです!

家族で自分だけ聴こえない者のとき、家族なのに、家族だからこそ感じてしまう孤独感…

手話通訳士の荒井は逆に、家族の中で自分だけ聴こえるが故の孤独感を抱えていましたが、どちらにしても、お互いに歩み寄った方が良いのに、聴こえる親はどうして手話を覚えようとしないのか?、とても不思議です💧

私なら、子供の事、何を考えているのか、凄く知りたいし、たくさんお喋りしたいけど…

今回の事件も、母娘の間に愛情はあるものの、聴こえない娘と、手話を覚えようとしなかった母が、小さい頃から独立するまで、話さなかった、お互いのことを分かろうとしなかったことから起こった事件!

黙秘していた被疑者(娘)が心を開いたのは、慣れ親しんだ学校独自の手話だったっていうのが何とも切ない…

でも、最後には少しだけど母娘が分かり合えて良かった!

このシリーズの主役である荒井家の進もうとしている道が間違っているのか?間違っていないのか?、最後に応えられなかった荒井の、荒井家の今後が気になります!

絶対また続編があるだろうという終わり方だったので、次は次女(聴こえない者)の自分の背負った障害をどう受け止めていくか?がテーマかな???