これからはゆっくり。。。

旅行記・読書・食べ歩き・子育てetc...

『舞台』

西加奈子の『舞台』!

嫌いな作家だった父の遺産でニューヨークにひとり旅に来た29歳の葉太…

ガイドブックを丸暗記して臨み、楽しみにしていた読書をしようとセントラル・パークに向かったが、ちょっとした隙にパスポートやお財布の入ったバッグを盗まれてしまう…

旅行初日にそんな目に会ったことが恥ずかしく、3、4日経ってから届出をしようと、あくまでも平然と振る舞おうとするが、ポケットの所持金だけでは1日4ドルしか使えない…

そんな葉太はニューヨーク滞在中に命懸けで「自分」を獲得していく…

初めての作家さんです!

図書館でたまたま手に取ったら、なんと、1ヶ月前に旅行してきたニューヨークが舞台の話しだったので、復習を兼ねて読んでみようか…と…

葉太、、、

なんて自意識過剰で自己中でみっともない、弱虫男なんだろう!!!

ほとんど最後まで、葉太に共感出来ず、むしろ、大大大嫌いで…

なのに、ページをめくる手が止まらないくらい面白かったです!

最後にようやく自分の弱さを認めることが出来た葉太は、これからは今まだと違った生き方が出来るんじゃないかなぁ…

とは思うもの、やはり共感出来なさが上をいって、少しイライラの残る読了感です。。。