これからはゆっくり。。。

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『世界地図の下書き』

朝井リョウの『世界地図の下書き』!

両親を事故で亡くしたことにより、施設で暮らすことになった小学生の太輔…

太輔より数日先に施設で暮らすようになった面倒見の良い高校生の佐緒里は、事情によって夢を諦め親戚の元に就職することが決まる…

そんな佐緒里のために、太輔は施設の仲間たちとランタンを飛ばす「蛍祭り」を復活させる作戦を立てるが、簡単にはいかない…

それならば、小学校で行われる「6年生を送る会」の出し物で、ランタンを飛ばそう!…と奮闘するが…

色々な事情で施設で暮らす子供達がいて、この子達が悪いわけではないのに、施設にいるってだけで学校で浮いた存在なってしまう…

それを我慢するのではなく、逃げる事もひとつの選択肢…と訴えている作品なのかな?

本当なら、他の、施設の子じゃないクラスメイト達と少しずつ心を通わせ、最後は協力してランタンを作って飛ばしていく…って流れが綺麗な終わり方なのかもしれないけど、そうじゃないところがこの作品の凄いところ!!!

この子達は強い!

そして、今後きっと、素敵な出会いや明るい未来が訪れる…と信じたい作品でした!