中山七里の『夜がどれほど暗くても』!
大手出版社の副編集長の志賀…
そのひとり息子がストーカーの末、相手の女性とその夫を殺害し、自らも命を絶ってしまう…
今まで対象者を追う立場だった志賀が、この事件で同業者から追われる側に…
幸せだったはずの生活が崩れていき、妻に手を挙げ、妻は実家に帰ってしまい、離婚届を送ってきた…
被害者夫婦のひとり娘、奈々美にも襲われて、しかし、奈々美が学校でイジメに合っていることを知り、大怪我をしてまで守り、被害者遺族と加害者遺族という立場でありながらも、2人の関係が少しずつ変わっていき…
最後には驚愕の真実が!!!
…
前日に読み終えた「毒島シリーズ」より断然読みやすかったです!
でも、志賀が妻に手をあげたり、被害者遺族の奈々美に「家族を失ったという点では同じではないか!」と文句のひとつも言いたくなるあたり、志賀の人間性が疑わしい。。。
あと、息子のことをあまりにも知らなかった…とは言え、警察が「まだ捜査の途中」と言っていたんだから、息子が真犯人ではないかも…と頭をよぎらなかったのかなぁ???
後半は奈々美を守って格好いい風に終わりましたが、志賀のこと、私はあたり好きになれませんでした💧