市川沙央の『ハンチバック』!
市川沙央のデビュー作、第169回芥川賞受賞作です!!
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釈華の背骨は右肺を押しつぶす形で極度に湾曲し、普通に歩くことが出来なくなってもうすぐ30年になる…
両親が終の棲家として残したグループホームの10畳ほどの部屋から、釈華は有名私大の通信課程をこなし、コタツ記事(取材をせず、ほとんどネット上の情報のつぎはぎで作られた記事)を書いては収入の全額を寄付に回し、18禁小説サイトに投稿して零細アカウントで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」と呟く日々…
ある日、グループホームの男性ヘルパーに自分のアカウントが知られている事を知り、釈華はある提案をするが…
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強烈で衝撃的な内容!
ハンデを持つ著者だから書けた小説なのかな。。。
ただ、知らない言葉が多くて、調べたり、多分こういう事なんだろうなぁ…と勝手に想像しながら読み進めました!
妊娠をして堕胎したい…なんて、著者の、持っていき場のない物凄い怒りのエネルギーを感じます…
あまり好きではない内容でしたが、この小説が世に出た事は凄く意味のある事のような気がします…