これからはゆっくり。。。

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『罪の境界』

薬丸岳の『罪の境界』!

無差別通り魔事件で大怪我を負ってしまった明香里は、自分を助けるために身代わりとなって死んでしまった飯山晃弘の最後の言葉を聞く…

「約束は守った…伝えて欲しい…」

その言葉は誰に向けてのものだったのか?

どんな約束だったのか?

明香里は通り魔事件の被害に遭ってしまった為に身体も心も深く傷つきながらも、飯山の人生を巡り始める… 

この通り魔事件の犯人やライターの溝口の生い立ちには確かに同情するけれど、だからと言って全く無関係の人を殺す理由にはならないっ!

勿論、関係のある人間を殺めることもダメだけど…

恵まれなかった幼少時代を送った人が皆、犯罪者になるわけではないし、仮に若い頃に過ちを犯してしまっても立ち直れる人間もいる!

…って言うのは簡単だけど、実際、そういった人達が自分より幸せそうだから…と無関係の人を傷付ける事件が後を絶たないのは、なんとも悩ましい…

日本もこの先、今まで以上の格差社会になりそうで、こういった事件が増えそうで怖いです。。。

この物語では、被害に遭った明香里が家族に見守られながら、彼に守られながら、少しずつ前に進み、飯山の最後の言葉を伝えるべき人に伝えられ、最後は前向きに生きていく姿が描かれていてとても良かったです!

が…

やはり、こういった事件を少しでも少なくしていくには、居所不明児童、無戸籍児童、格家族化、少子化などの問題にこの先、もっと真剣に取り組んでいかないと…