まさきとしかの『ある女の証明』!
78歳の男性の衝突事故…
超熟女専門の買春クラブの摘発…
他人のベランダで1ヶ月にわたり暮らしていた男性…
パトカー追跡中に電柱に激突して意識不明の重体になった女性…
20歳の誕生日に母親を殺した男性…
バラバラなような、無関係なような、他人事のような、どこにでもあるようなそれぞれの記事に見え隠れする貴和子という女性…
彼女は何者だったのか?
幸せだったのか?
欲しかったものを手に入れたのか?
…
この本の解説にも書かれていますが、私も時々考えることがあります!
私が何らかの事件に巻き込まれてしまったら、マイクを向けられた私の友人や近所の人達は私の人物像をなんて言うんだろう?…と…
逆に私がマイクを向けられたら、私は知人のことを的確に表現出来るのだろか?…と…
人はみな多面的で、その全てを表に出してなくて、時には「こう見せたい!」という自分を演じていたり、相手によって見せ方を変えたり、ここでの私はいじられキャラ、ここではリーダー的存在、ここでは…と時と場合によって使い分けてるような気がします!
全く悪い意味ではなく…
それが人間なんだと思う…
そして貴和子も…
貴和子の視点からは物事が語られていないので何とも言えないし、最後はなんだかモヤっと終わった感じだけど💧
でも面白い1冊でした!