伊岡瞬の『赤い砂』!
男が電車に飛び込んだ!
その事故(自殺?)の2週間後、電車の運転手が自殺し、現場検証をしていた鑑識係の男も同僚の拳銃を奪って自殺…
さらに拳銃を奪われた警察官も更にその2週間後に自殺してしまう…
拳銃自殺した男の同僚であり友人でもある永瀬刑事が真相を追う中、大手製薬会社に脅迫状が届く!
何故、自殺は連鎖してしまうのか???
…
どうやらデビュー作『いつか、虹の向こうへ』の前に書かれた作品のようです!
世界中にコロナウイルスが広がったことで、急遽、発表になったのかな?
この2〜3年のコロナ禍を体験しているので、この話、フィクションには思えないです💧
きっと、筆者もコロナ禍を体験した今だからこそ書き加えられるであろう事もあったとは思いますが、当時の原稿のまま、ほとんど書き換えられていないそうで…
だからなのか?、この自殺の連鎖(ようはウイルスなんですが…)、この先も広がっていくんじゃないか…っていう不吉な終わり方で、真相を追っていた永瀬刑事も助かるのか?やはり助からないのか??…なラスト。。。
コロナ禍でこのラストは少しキツイな。。。
せめて永瀬には助かってもらいたい…
ともあれ、デビュー前とは思えないような、読み応えのある1冊でした!