桜木紫乃の『家族じまい』!
子育てに一区切りついた智代のもとに、妹の乃理から「ママがね、ぼけちゃったみたいなんだよ」と電話が入る!
借金に借金を重ねて家族を振り回してきた父親猛夫と、そんな夫に時には暴力を振るわれながらも共に歳を重ねてきた母親サトミ…
そんな両親の老いに戸惑う姉妹…
夫婦とは、親子とは、姉妹とは…
家族とはいつまでも家族でいるべきなのか?
…
子供が成長したり新しい家族が出来る事によって、親や姉妹の距離がだんだんと離れていくのは仕方ないけれど、この話のように、いざ自分の母親が認知症になってしまうと、嫌でも目を背けられない色々な事情が表に出てきてしまう…
父が母の身の回りの世話をしていく老々介護…
娘達も還暦近い年齢だし今までの関係などもあり、なかなかうまくいかない…
みんないつかは死んでいくのだから、誰にも迷惑を掛けずにコロっと逝けたらどんなに良いだろう…と、自分のこれから先の事も考えてしまいます!
あと、たまにしか顔を出さない、ひとり暮らしをしている母のことも…
この本は家族じまいというより終活の話しなのかも!
今のうちに身の回りのこと、少しずつ見直していかなくちゃ!!!と考えさせられる1冊でした!