これからはゆっくり。。。

旅行記・読書・食べ歩き・子育てetc...

『風葬』

桜木紫乃の『風葬』!

北海道の釧路で書道教室を営む夏紀…

ある日、認知症気味の母が夜中に呟いた「ルイカミサキ」という耳慣れない地名を新聞の短歌の中に見つける!

「涙香岬」

父親を知らない夏紀は、その「涙香岬」が自分の出生と関わりがあるのでは…と、短歌を投稿した元教師の徳一に会うため根室へ…

短歌に引き寄せられた2人の出会いが、過去の事件を甦らせて…

どんよりした景色が浮かぶ中で、淡々と進むストーリー…

ミステリーなのかな?

200ページちょっとの短い小説なのに、複雑な人間関係がギュギュッと詰まっていて、無駄のない感じが読みやすかったです!

登場人物それぞれ、過去に清算し切れてないものを抱えていて、それでも強く生きていく人間像が、先日読んだ『ホテルローヤル』に繋がるものを感じました!