これからはゆっくり。。。

旅行記・読書・食べ歩き・子育てetc...

『閉店時間』

有吉佐和子の『閉店時間』!

初めての作家さんです!!

花形企業の「東京デパート」で働く紀美子(呉服売場)と節子(地下食料品売場)とサユリ(エレベーターガール)の3人は同じ高校出身の仲良しだが、三者三様の仕事と恋の悩みがある…

そんな3人の成長物語!

まず、この著者は1931年生まれの方で、この作品は1963年のもの!

なので、時代背景が昭和35年あたりでかなり昔…

携帯電話もなければ男女格差も大きいし、パワハラ、セクハラなどの言葉も概念もない…

昭和生まれの私でも分からないような言葉も出てくるし、知ってても使わないような「イカす」「ナイス(これは使っちゃうかも💦)」「アベック(しかも「アヴェック」表記)」のような言葉も出てきてなんか面白い笑笑

コロッケが7円、新宿御苑の入場料が40円(今は500円)、タクシーが80円、出てくる男性の月給が17,000円…と、物価も1桁違うかな〜…

…とまぁ、それはおいといて…

男性が粋がっていたり、20代前半で結婚を焦ったり、結婚=退職=男性に養ってもらう…だったり、今とは随分考え方が違うけど、恋愛に悩んだり、職場での人間関係に悩んだり、上司からのイジメがあったりと、どの時代でも根本的な悩みは変わらないんだなぁ…

そして、3人がホント、三者三様で面白かったです!