櫛木理宇の『避雷針の夏』!
この本も“新人作家 イヤミス”でググって見つけた初めての作家さんの作品ですが、、、
イヤミスではなかったけど、凄く面白かったです!!!
よそ者は何十年住んでいても所詮よそ者…という考えが未だに残る田舎町、陸間町の中での村八分的な話しは凄く時代錯誤で怖くなるくらい💦
だれが主人公だかハッキリしませんが、多分主人公の塾講師(教師をやめて陸間町に移り住んできたよそ者の)梅宮が、最初から最後まで凄く嫌なヤツで、「自分はどこで間違えたんだろう?」とか「自分より悪い奴もいるのに」「自分みたいな男は沢山いるのに、何故自分だけ…」って、もう頭にくるっ( *`ω´)
奥さんの事を学歴がないだけでなんでも「だから馬鹿は…」で済ませたり、奥さんに親がいない事を責めたり、「自分の稼ぎで食べさせてやってる」って考えを持っていて、最後の最後まで自己中心的で嫌悪感しかない。。。
祭りの日の事件をきっかけに、隣町に吸収される形になった陸間町が、少しずつ、今までの田舎の縛りがなくなっていく方向に向かいつつある…というのが少しだけ救いでした!