村田沙耶香の『ハコブネ』!
男性を好きになっても、いざセックス…となると辛く、自分の性に自信が持てずにいた19才の里帆…
女である事に固執する31才の椿…
生身の男性と寝ても、人間としての肉体感覚を持てない椿の同級生の知佳子…
それぞれの悩みを抱える3人は、衝突しながらも自分の性を模索していく…
…
LGBTという言葉がかなり浸透してきた昨今ですが、そこにQ(クイアやクエスチョニング)も加わり、LGBTQと表現される事もしばしば…
この物語に出てくる里帆はQ(クエスチョニング≒自分の性が特定の枠に属さない、分からない人)なのかな?
男か女か…が、男か女かLかGかBかTか…とカテゴリーが増え、さらにそれすら分からないQが出てきて…
でも、Qというあやふやなカテゴリーでは満足出来ない人は、自分の属性を知りたくて里帆のように悩み苦ししかないのかな。。。
ひとりひとり、違って当たり前!
どこかに当てはめようとする必要はないと思うけど…
知佳子の世界観は余りにも広大過ぎて、理解不能でしたが、伊勢崎との出会いが智佳子を変えると思いきや…
伊勢崎をキープしとけー!!!と思った私はズルい人間でした💦