芦沢央の『カインは言わなかった』！
劇団員の皆が憧れる舞台「カイン」の主役に抜擢された藤谷誠が、舞台初日２日前に「カインに出られなくなった」と言い残して消息を断つところから始まるミステリー？
ここまで人を追い詰める芸術監督の誉田規一に凄い嫌悪感、、、
しかも、代役（…と思われる？）尾上和馬への仕打ちは考えられないほど酷い！！！
藤谷誠も弟の豪も尾上も、彼らの周りにいる女達も、誉田のせいで娘を亡くした松浦夫妻も皆、希望と絶望との間で揺れ動いていて、全体的に狂気を感じます！
ただ、最後に尾上和馬が絶望から立ち直り、「カイン」の主役を見事に演じ事が出来たのが、せめてもの救いだったかな？？？
