中山七里の『境界線』!
東日本大地震で行方不明になった人達の戸籍の乗っ取り…からの殺人。。。
戸籍の売買は違法行為と認めながら、被害を被った人間はいない…と、罪の意識が気薄な犯人は、誰もが「彼が殺人を犯すなんて考えられない、、、」と証言するような少年だったが、彼を変えたものはあの震災。。。
大きな揺れも相当なものだっただろうけど、その後の津波を目の当たりにして、何も出来なかった自分の無力さに打ちひしがれ、生と死、善と悪の境界線がつかなくなってしまったのか、、、
東日本大地震、私は自宅で大きな揺れは感じたものの、あの津波はテレビの映像でしか見たことがありませんが、やはりあの大震災の津波の描写は読んでいて辛かったし、目の前で大切な故郷、見慣れた街並み、大切な人達を流されてしまった被災者達の人生観を変えるほどのものだったんだろうな…と、改めて感じました。。。