新堂冬樹の『摂氏零度の少女』!
有名進学校に通い、一流大学の医学部合格の太鼓判を押されていたくらい優秀な涼子…
表向きは美人で成績も良く、母親や祖母からの信頼も厚い涼子だが、心には深い闇が潜んでいた…
劇薬のタリウムを手に入れ、母親を殺害するために少しずつ母親の飲む焼酎などにタリウムを忍ばせ、弱っていく母親の様子を偽名を使ったブログに記録していく…
涼子は何故、母親殺害を企てたのか?
…
これは2005年に実際に起きた女子高校生の母親毒殺未遂事件をモチーフにしているようです!
ただ、犯人が未成年であるためか?、その事件の詳細はあまり知られていないようで、この本の内容も、どこがフィクションでどこがノンフィクションなのか分かりません。。。
ただ、あまりにも理解不能!!!
母親から虐待されていたわけでもなく、冷え切った関係というわけでもなく、どちらかというと大切に育てられ、とても愛情を注いで貰っていたのに、ほんと、何故???
愛する娘に何ら疑いを持たずに弱っていく母親、母親同様、孫を疑うことなど1ミリもなかった祖母、家族に無関心な父親…
彼らは仕方ないにしても、多分、ブログの主は妹なんじゃないか?、妹が母親を殺そうとしているんじゃないか?…と疑いつつも、母親にそれとなく伝えたけど、はなから信じてもらえなかったために、それ以上の行動に移らなかった姉のことは残念…
最後に妹に騙されたふりをして警察の人と一緒に母親にトドメをさそうとした涼子の行動を止めることが出来たのは良かったかな。。。
劇薬が簡単に手に入ってしまう現状、真実か創作か分からない為に取締まることの出来ないSNSなどの問題もありますが、精神の問題は…
難しいなぁ。。。