新堂冬樹の『銀行籠城』!
初めての作家さんです!!
ある夏の日、あさがお銀行中野支店で閉店間際の行内に押し入った男が男性客と案内係を射殺し、他の行員、残っていた客らを人質にして銀行に籠城する…
犯人の男は自分の名を名乗り、顔もさらけ出すが、何ら具体的な要求をしない…
行内で残虐な行為を繰り返す男の犯行の目的とは?
…
この本、1979年に起きた「三菱銀行人質事件」のルポだと思って借りてきましたが、違いました…
「三菱銀行人質事件」の犯人とは動機が違うけれど、その事件を参考にして練りに練った銀行籠城…
とにかく行内での犯人の残虐さが酷すぎる!!!
途中で読むのをやめてしまおうかと思ったくらい、気持ち悪くなるくらいきつかったです。。。
こんなに胸糞悪くなる内容は誉田哲也の「ケモノの城」以来…
犯人の生い立ちに同情はするものの、何もここまで…とも思うし…
結局は母親からの愛を確かめる為に起こした強行!
こんな事する必要があったのだろうか???
そして…犯人と、ある運命で繋がっていた警視庁の鷲尾も辛い…
鷲尾に一点の曇りもない…とは言えないまでも、その都度その都度、誠実に事件に向き合っていたと思う…
鷲尾は警察を辞めてしまうのかな。。。
あと、終始感じた事!
報道協定ってどこいった?
調べてみたら、1960年の幼児誘拐事件をきっかけに報道協定が出来たようなので、この事件、報道協定が結ばれてなかったことが不思議です…
全裸の人質、人質が射殺される場面、SATやSITの動きをカメラにおさめるマスコミ…
そして、犯人との時間のない交渉時にもマイクを警察に向ける…
その辺にちょっと違和感を感じながらどうにか読了!
はぁ、、、きつかったです。。。