吉田修一の『ミス・サンシャイン』!
大学院生の岡田一心は、ゼミの担当教授の紹介で、かつての大女優「和楽京子」こと「鈴さん」の荷物整理のアルバイトをする事になった…
なかなかうまくいかない恋愛に悩んでいた一心は、ハリウッドでも大活躍をしていた50歳以上も歳上の「鈴さん」との交流で、心に変化が生まれてくる…
そしていつの間にか、一心は「鈴さん」の事ばかり考えている自分に気づく…
…
これは憧れなのかな?
恋なのかな??
錯覚なのかな???
錯覚ではなさそう、、、
どちらにしても、「鈴さん」は外見も内面も、男女問わず虜にしてしまうような魅力のある女性♡
一心も「鈴さん」も長崎出身で、「鈴さん」は被爆者…
一聞、綺麗な響きの「ミス・サンシャイン」というハリウッドでの「和楽京子」のキャッチフレーズは、被爆者である彼女を揶揄したもので、そのキャッチフレーズを「鈴さん」が嫌うのも理解できるし、そんな中、ハリウッドで名を残した「鈴さん」はとても逞しく強い女性!
「鈴さん」のところに通っていた半年間は、一心にとって宝物だったんじゃないかな?
重くて深く、でもどこか爽やかさを残す、そんな話でした!