丸山正樹の『漂う子』!
カメラマンの二村直の彼女の祥子は小学校教師…
祥子の教え子の小学4年生の沙智が父親と一緒に失踪し、ちょっとした成り行きで沙智を探す事になった二村は、背後にある「居所不明児童」問題と向き合う事に…
虐待、棄児、援助交際などの闇の中に沙智はいるのか?
自分自身の結婚、親になることへの迷いや不安、それまで目を背けていた事と向き合う二村直の決断とは…
…
辛い…
居所不明児童とか戸籍のない児童など、最近はニュースで取り上げられる事が増えてきたような気がしますが、きっと国や自治体などが把握しているのはごく一部、氷山の一角なんだと思う。。。
虐待やネグレストも、どこまで表にでてきているものなのか。。。
そんな問題と向き合いながらも、主人公の二村直が家庭を持つこと、子供を持つことを肯定的に考えられるようになった事はとても良かったけれど、結局沙智の行方は掴めないまま…
最後、父親の元から姿を消した少女は何処へ向かうんだろう。。。