これからはゆっくり。。。

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『Iの悲劇』

米澤穂信の『Iの悲劇』!

市長の肝入りで始まった「Iターンプロジェクト」で、移住者達の支援を担当する事になった「甦り課」!

とにかく定時で帰る、やる気のなさそうな西野課長…

公務員っぽくない軽い感じだけど人当たりがよく、何気に仕事は出来る、入社2年目の女性、観山…

「甦り課」に移動になって出世の道は断たれた…と思い込んでいるものの、真面目に仕事に取り組む、公務員らしい公務員の万願寺…

この3人で、移住者達のトラブルを解決していこうとするが、問題が次々と起きて、1人去り、2人去り…

最後には思いがけない企みが明らかに!!!

… 

題名や表紙の写真のイメージから、もっと重くて暗くて悲しい話しなのかな???と思って読み始めましたが、、、

確かに笑い事では済まされないあれやこれやの数々ですが、愉快なキャラに、タッチが軽くてサクサク読めました!

Iターンの舞台になった「南はかま市簑石」から1人去り、2人去り…が悲劇かと思いきや、最終章が本当の悲劇だったのね、、、

移住者の為に走り回っていた万願寺の気持ちを思うと、同情せずにいられないラスト。。。

そしてやっぱり本当は凄く重いテーマ。。。

移住って、難しいな、、、