染井為人の『海神』!
東日本大地震で甚大な被害を受けた天ノ島…
そこにNPO法人代表の遠田という男が現れて、天ノ島の復興の為に尽力を尽くしてくれている…と思いきや、実は莫大な復興資金を使い込んでしまう…
震災の被害にあった人達の弱った心につけ込んだ遠田の最後は…
遠田の言いなりになっていた江村は…
遠田を信じて復興支援に力を注いでいた姫乃は…
…
実際に起こったNPO法人による詐欺事件「大雪りばぁねっと事件」がモチーフになっているそうです!
時系列が行ったり来たりでしたが、結構読みやすくて流れも分かりやすかったです!
詐欺事件もさることながら、震災時の混乱が手に取るように分かり、遺体安置所での様子などは読んでいてとても辛かった。。。
でも、震災が起こるたびにこういう事は多かれ少なかれ現実として起こっている事で、いつ自分や自分の周りに起こっても不思議ではない…という恐ろしさもある。。。
そんな混乱を利用して悪事を働く遠田には嫌悪しかない!!!
最後、江村の罪の告白を姫乃はそのまま受け入れるのかなぁ???