染井為人の『悪い夏』!
同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせて受給者の女性と肉体関係を持っていることを知り、調べていくうちにその女性(愛美)の事が気になりだし、家に顔を出すようになり、そのうち同棲を始めるも、愛美やその後ろにいるヤクザ者の金本、その金本の使い走りの山田などの罠に嵌り、落ちるところまで落ちていく…
そして最後は…
読後感が非常に悪い話し。。。
確かに佐々木は見た目は冴えない男かもしれないけど、愛美やその娘(美空)への気持ちや接し方はとても真っ直ぐでイイ男…だったのに…
佐々木が不憫で辛い💧
そして愛美の、何をするのも全てにおいて面倒臭い、考えない、もうどうでも良い…的な態度に腹が立ちました!
自分が幸せになれるチャンスを自ら逃しちゃって、馬鹿な女。。。
それなのに、最後に「娘だけは守らなくては…」なんて改心したみたいな事言って、あとは他人事。。。
あ〜嫌な女!!!
…ってフィクションに本気でイラついてしまう私もどうなのか(^◇^;)
誰も幸せになれない、救われない、読み終わった後の気持ちがなんとも沈んでしまう、そんな話しでした。。。