これからはゆっくり。。。

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『六人の嘘つきな大学生』

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浅倉秋成の『六人の嘘つきな大学生』!

面白かったですっ!!

流石「2022年本屋大賞」ノミネート作品!!!

私が経験した、もう30年以上も前の就活とは全く別物になっている現在の就活…

インターンシップとかエントリーシートとかディスカッションとか、私にはサッパリ分からない現状に加え、この本に出てくる就活生は、大震災後のとても国内が不安定だった時期で、就活生のメンタルも相当厳しかったと思う。。。

そんな中、人気の新進企業の最終選考まで残った6人の学生に課されたものは、2時間半のディスカッションで採用に相応しい1人を決める…というもの。。。

初めは穏やかに始まったディスカッションも、謎の封筒の出現であらぬ方向に進んでいく。。。

これは、現在の就活問題への提議なのかも…

就活という一種独特なイベントで、誰もが自分を盛ってアピールし、ちょっとした仕草にも気を使い、神経をすり減らしていく…

じゃ〜採用する側はと言うと、特にその道のプロが学生の品定めをする訳ではなく、この物語の人事部長に言わせると、面接官をやるコツは、「そんなものはない」「運」と…

本当に欲しい人材を採用する方法、希望する企業から内定をもらう方法、それはいつまで経っても答えの出ない難しいテーマなのかも。。。

とりあえず…

あのディスカッションがなければ本物の友達になれたかもしれない6人の就活生達が、悪意のある嘘つきではなく、本当は優しい嘘つきだった…というのは良かったかな♪