これからはゆっくり。。。

旅行記・読書・食べ歩き・子育てetc...

『宮崎勤事件 塗り潰されたシナリオ』

f:id:ychi8:20210709072016j:plain

一橋文哉の『宮崎勤事件 塗り潰されたシナリオ』!

一橋文也氏の『世田谷一家殺人事件 15年目の新事実』を読んだ後、この本を勧めている読者が多かったので借りてみた本です!

この事件発生時、私もそれなりに大人だったし、事件の舞台となった埼玉県に住んでいたので、凄くよく覚えています、、、

宮崎勤の学生時代の真面目そうな顔写真や犯行当時の顔写真、ビデオや本が所狭しと天井まで積み上げられていた自室の異様さ、「今田勇子」を名乗った告白文、どんどん明らかになる残忍な犯行、、、

事件としてはインパクトはかなり大きかったですが、結局、宮崎勤が本心を表に出さないまま死刑となり、この事件の真実は闇の中。。。

被害者の家族や周りの人達は、行き場のない感情や怒りを抱えたまま、この先も生きていかなければならないのかと思うと、全てを明かさないで死んでいった宮崎勤とはいったい、、、

裁判と真実とは必ずしも同じではない…というのも私には衝撃!

少し構成的に読みづらい所もありましたが、なかなかの一冊でした!