櫛木理宇の『寄居虫女』!
すぐに引き込まれて読みやすい本でしたが、読み進めていくうちに、どうしてこうなってしまったのか?、どうにかならなかったのか?、助けを求める相手は?、父親は?…と、心がどんより、もどかしさでいっぱいになりました。。。
読んでいて辛い感じ。。。
2000年前後に実際に起こった、北九州監禁殺人事件を彷彿とさせる内容にも心が沈んでいきまた!
人の心の弱いところに入り込み、最初は理解者のように装い信頼を得て、次第に家庭に入り込み、支配し、家族の心をバラバラにして、恨み合わせ、自分の手は汚さずに精神が壊れて扱いに困ったら家族に殺させ、遺体の始末までさせていた事件、、、
その、遺体の始末の仕方までかなり似ていて、想像を絶する残酷さ、、、
最後に少しだけ救われる部分があって、それだけは良かった…と思いました!