貫井徳郎の『壁の男』!
一見、稚拙に見える原色の絵を自分の家の壁に、頼まれて近所の家の壁に…と描く伊苅という男に、ノンフィクションライターが取材を試みる!
伊苅は何故、絵を描き続けるのか・・・
サスペンスとも違う、ファンタジーともホラーとも違う、貫井徳郎が得意?としているイヤミスとも違う、なんとも暖かな、そして悲しい物語でした。。。
最後の章がまたイイ!!!
ちょっと鳥肌モノ!!!
そして読み終えて、余韻に浸れる作品・・・
伊苅という男が実在の人物だったら、是非、会ってみたい!
静かに彼の人生を応援してみたい!
そして、自分の家の壁にも彼の絵を描いてもらいたい!
心からそう思いました。。。
この作品、“貫井徳郎 作品 おすすめ”とかで検索しても、そうそう出てこない作品ですが、私的には彼の代表作『乱反射』に負けないくらい好きな作品でした(^^)