樫崎茜の『手で見るぼくの世界は』!
視覚支援の中学校に通う佑は、新しいクラスメイト達と一緒に寄宿舎での生活を始める!
しかし、駅で歩行者とぶつかり、転倒してしまった小学部から一緒だった双葉は、学校に来ることが出来ない…
ぶつかった相手の男性に「目が見えねえのに、ひとりで歩いてんじゃねえよ!」と暴言を吐かれ、白杖を放り投げられたことで、外の世界が怖くなったのが原因…
佑は何度も双葉に連絡を取るが、双葉からの返事はない…
佑は双葉に会いに行くために、苦手な白杖の練習に励む!
双葉もただ家に引きこもっているだけではなく、母親と一緒に「伴歩・伴走クラブ」という団体に入り、少しずつ前向きに考えられるようになる!
2人がそれぞれの葛藤を乗り越えた時…
…
とても素敵な物語でした!
感動ものではないんだろうけど、最後、感動して少しうるっとしちゃいました💦
街を歩いていると、白杖を持って歩いている方を結構見かけます!
先日信号待ちをしていたら、向かい側に明らかに迷っている感じの白杖を持った男性がいたので声を掛けてみたら、いつも通る道なのに迷ってしまったらしく、一緒に目的地のコンビニまで歩いて行きました…
が…
その時の私の案内、きちんと出来ていたか、今になって不安になってしまいました💦
私、背中に軽く手をあてて案内をしたんですが、最初に「触りますよ!」って言わなかった気がするし、本来は背中じゃなくて腕を掴んであげるっぽいので、知らなかったとはいえ、相手を不安にさせちゃったかな〜と…
この物語の中では、白杖の使い方を練習する場面が多く出てきますが、今まで、「視覚障害者は上手に白杖を使うなぁ…よく点字ブロックが分かるなぁ…」と思いながら見ていた自分が恥ずかしい💦
みんな、凄く不安や恐怖の気持ちがありながら、何度も何度も同じ道中を練習したり、失敗したり、時には親切な人に助けられる事もあるだろうけど、心無い人達から嫌味を言われたり笑われたり…
それでも自由に歩き回る為に、必死に白杖の練習をして、ようやく1人で歩く事が出来るようになるということが分かり、私も目が覚めたような感じです!
目の見えない世界…
今の私には全く想像出来ませんが、こういう事をたくさんの人達に知ってもらい、どんな障害のある人達にも、障害のない人達にも、みんなに優しい世の中になって欲しいと思います。。。